◇ 桃取物語 Vol.1 ◇

●戻●

 今は昔である。それはさておき、あるところに竹取りの翁というものがあった。それの近くにおじいさんとおばあさんが暮らしていた。おじいさんは野山と同化しながら竹を取りつつ、それをよろずということに使っていたので、本人の知らないうちに皆から讃岐 造(さぬき ひろし)と名付けられていた。
 ある日、おじいさんは山へ竹取りに行くと嘘をついて実は芝狩りに、おばあさんは川へ洗濯物に行った。おじいさんが芝狩りをしていると、前から元々光っていた竹があったのだが、その日は何故か怪しく思って少し横に寄ってみると、筒の中が光っているのが見えた。それをよく見ると、三寸にばっかりなることが取り柄な人が美しい糸を持っていた。おじいさんはその糸が欲しくて、ついでにその人を持って帰った。
 その頃、おばあさんはハイテクコードレス充電式洗濯機で環境の為に川の水を汲み上げつ、ガションガションと洗濯をしていた。おばあさんが洗濯機が洗濯を終えるのを待っていると、どんぶらこ、どんぶらこと言いながら走り回っている子どもたちの後ろの方からとても巨大な桃が飛んできた。おばあさんは桃が食べたいと重い、それを見事キャッチして洗濯などそっちのけで持って帰った。

 To be continued (?)

※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件、あるいは平安初期にできた日本最古の作り物語や皆がよく知っていて絵本などにもなっている有名な昔話などにはいっさい関係ありません。

●戻●